当院は一般内科医院であり、よろず疾患にはもれなく対応いたしますが、一方では腎臓内科医として慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease
: CKD)を主体とした一連の腎臓疾患を専門として対応いたします。
慢性腎臓病(CKD)は、下記に定義される疾患概念で、
A) 尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らかであること。
(特に蛋白尿の存在が重要)
B) 糸球体濾過量(GFR)が60ml/min/1.73m2以下 でA)、B)のいずれか、
または両方が3ヶ月以上持続する。
本邦の成人人口の約13%(1330万人)が罹患されているcommon disease(よくみる病気)であります。
ただし放置してよい病気ではなく、進行すれば慢性腎不全になって透析療法が必要になったり、狭心症/心筋梗塞などの心血管イベントを誘発する原因となったりします。
慢性腎臓病(CKD)はその経過が長いものが多く、10~20年という時間の流れの中で徐々に増悪していきます。
また自覚症状に乏しいことより、検診で指摘されても日常の煩雑さにかまけて放置されることも多いと思われます。
ただ幸いにも、現在では多くの知見を元に経過観察でよい慢性腎臓病(CKD)と、早急に治療を要する慢性腎臓病(CKD)との区別がつくようになってきました。
学校検診や一般検診などで尿異常や腎機能障害の指摘をうけて、その対応にお困りの患者様がおられましたら、一度当院を受診いただければ幸いでございます。
あわせて当院のもう一方の柱となります診療行為として、透析療法(血液透析/腹膜透析)がございます。
これは末期腎不全(慢性腎臓病の最終段階)において、透析療法以外(腎移植は除く)には治療法がない患者様が対象となります。本邦での透析患者数は人口100万人あたり2126名であり、人口100万人あたりの値では世界で2番目に多い数字となります。
私は透析医療を主に携わっておりますが、末期腎不全に対する腎代替療法のベストは腎移植だと考えています。
しかし腎移植にはいくつかクリアするべき条件があり、全ての末期腎不全の患者様を対象とした治療法でないことも事実です。このため透析療法(血液透析/腹膜透析)が現在もっとも普遍的な腎代替療法であることは間違いありませんが、同時に決して画一的であってはならない治療法でもあります。
当院はon-line HDFや長時間透析の導入、腹膜透析/HD併用療法への対応、日常のありふれた病気の治療や必要時には適切な専門医への紹介、透析療法に特異的な合併症の予防やAVシャント保守管理。また訪問診療や入院が必要な場合の手配、お体の不自由な患者様に対する送迎サービス、介護が必要な患者様に対する適切な介入など、おそらくは一般透析医院が要求されていくであろう多くの案件に対応できることを目標に開院いたしました。
よろしく御利用いただけましたら幸いでございます。
(当院では腹膜透析の患者様の訪問診療を行っております。夜間透析は対応予定でありますが、現在は実施しておりません。また在宅血液透析およびオーバーナイト透析には対応しておりません。)
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Ayagawa Clinic